子ども頃、落ちるボールと言ったら、フォークボールしか、なかった記憶なのですが、知らないうちにいろんなボールが増えましたよね。
現在の野球の変化球では、「フォーク」「スプリット」「チェンジアップ」といった球種があるわけですが、打者のタイミングを崩したり、決め球として使われたりする重要な球種となっています。
しかし、それぞれの違いが分かりにくいと感じる人も多いでしょう。
この記事では、フォーク・スプリット・チェンジアップの違いを、握り方・変化・使い方の観点から分かりやすく解説します。これを知れば、プロ野球やメジャーリーグの試合をより深く楽しめるようになります!
フォーク・スプリット・チェンジアップの歴史
それぞれの球種がどのように生まれたのかを簡単に紹介します。
- フォークボール:
- 20世紀初頭にアメリカで考案された球種。
- 代表的な使い手として、1960〜70年代のメジャーリーグで活躍したホイト・ウィルヘルムやブルース・スーターが有名。
- 日本では杉下茂が普及させ、現在も多くの投手が使用。
まあ、フォークボールと言えば、昔は落ちるボールの代名詞でしたよね。今は、スプリットのほうが多用されているようなきがしますね。
- スプリットフィンガーファストボール(スプリット):
- フォークよりも速い落ちる球として1980年代にメジャーリーグで発展。
- ブルース・スーターがこの球を駆使して成功し、その後ジャック・モリスなどが継承。
- 日本では佐々木主浩などが得意とした。
あれ、大魔神が投げていたのは、フォークボールじゃなかったんだ?調べてみて初めて知りました。
- チェンジアップ:
- 19世紀末から存在する球種で、速度差で打者のタイミングを狂わせる目的で使用。
- メジャーリーグではグレッグ・マダックス、ペドロ・マルティネスなどが巧みに使用。
- 日本では山本昌などが得意とした。
実は、チェンジアップが一番歴史があるというのは、ちょっと驚きでした。
フォーク・スプリット・チェンジアップの基本
まず、それぞれの変化球の基本的な特徴を押さえましょう。
球種 | 変化の特徴 | 速度 | 主な狙い |
---|---|---|---|
フォーク | 急激に落ちる | ストレートより10〜20km/h遅い | 空振りを狙う決め球 |
スプリット | 緩やかに沈む | ストレートより5〜15km/h遅い | 打ち損じを誘う |
チェンジアップ | ゆるく沈む | ストレートより10〜20km/h遅い | タイミングを狂わせる |
このように、フォークとスプリットは落差の違いが大きく、チェンジアップは「遅い球を投げてタイミングを外す」のが目的です。
握り方と投げ方の違い
フォークボール
- 握り方:人差し指と中指を大きく広げてボールを挟む
- 投げ方:ストレートと同じ腕の振りで投げ、指を抜くことで急激に落とす
- 変化:大きく落ちるため、空振りを取りやすい
スプリットフィンガーファストボール(スプリット)
- 握り方:フォークより指の間隔を狭くし、ややストレートに近い握り
- 投げ方:通常のストレートに近い投げ方で、自然に落ちる
- 変化:フォークほど急には落ちないが、打ち損じを誘いやすい
チェンジアップ
- 握り方:ボールを深く握り、中指・薬指・小指で支える
- 投げ方:ストレートと同じフォームで投げるが、指のかかりが弱いため速度が落ちる
- 変化:速度差で打者のタイミングを崩し、緩やかに沈む
それぞれのボールの使いどころ
投手はどのようにこれらの球種を使い分けているのでしょうか?
- フォークは決め球として使われ、ストライクゾーンからボールゾーンに落として空振りを狙う。
- スプリットは打者にバットを振らせやすく、ゴロを打たせるのに有効。
- チェンジアップはストレートと組み合わせて、打者のタイミングを狂わせるために使われる。
例えば、ダルビッシュ有投手はフォークとスプリットの両方を投げ分けていますし、メジャーリーグのグレッグ・マダックスはチェンジアップの使い手として有名でした。
まとめ
フォーク・スプリット・チェンジアップは、それぞれ異なる目的で使われる変化球です。
- フォークは急激に落ち、空振りを狙う決め球。
- スプリットはフォークより速く、緩やかに落ちて打ち損じを誘う。
- チェンジアップは速度差で打者のタイミングを崩し、ゆるく沈む。
プロ野球やメジャーリーグの試合を観るとき、投手がどの球種をどのタイミングで使うのかに注目すると、より楽しめるはずです!
ぜひ、次の試合観戦で意識してみてください!
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