ストレートとフォーシームの違いをわかりやすく解説|日本とMLBの呼び方の違いも紹介

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野球中継を見ていると、ピッチャーの投げる「ストレート」や「フォーシーム」という言葉を耳にします。
どちらも真っすぐに見える速球を指しますが、実は同じようで少し違う意味を持っています。
この記事では、ストレートとフォーシームの違いをわかりやすく解説し、日本とMLB(メジャーリーグ)での呼び方の違いにも触れていきます。

■ストレートとは?

「ストレート」は、日本語で“真っすぐな球”を意味する言葉です。
日本では、ピッチャーが投げる変化の少ない速球のことを総称して「ストレート」と呼ぶのが一般的です。

つまり、球種名というよりも見た目や印象の呼び方に近く、打者から見て「真っすぐに伸びてくる球」がストレートという感覚です。


■フォーシームとは?

一方で「フォーシーム(four-seam fastball)」は、英語圏での正式な球種名。
ボールを握るときに縫い目を横切るように人差し指と中指で握り、投げたときに4本の縫い目が回転ごとに見えることからこの名前がついています。

この握り方によって、ボールはバックスピンが強くかかり、空気抵抗で“浮き上がるような軌道”を描きます。
そのため、打者の目には「伸びのあるストレート」に見えるのです。


■握り方と球の特徴の違い

項目ストレートフォーシーム
定義真っすぐ見える速球(感覚的な呼称)縫い目を4本通る握り方の速球(球種名)
握り方特定されない縫い目を横切るように人差し指・中指で握る
回転ピッチャーによって異なるバックスピンが強く、安定した回転軸
軌道打者の感覚で「伸びてくる」球実際にホップするような伸びのある球
呼ばれ方日本独自の呼称MLBでは「基本の速球」

■日本とMLBの呼び方の違い

ここが一番ややこしいポイントです。
日本では「ストレート」という言葉が完全に定着していますが、アメリカでは“straight ball”という言葉はほとんど使われません。
英語で“straight ball”というと、むしろ変化せずに打ちやすい球というネガティブな意味になることさえあります。

そのため、メジャーリーグでは基本の速球を「フォーシーム・ファストボール」と呼びます。
つまり――

🇯🇵日本の“ストレート”=🇺🇸アメリカの“フォーシーム・ファストボール”

ということになります。


■ツーシームとの違いも簡単に紹介

参考までに、フォーシームとよく比較されるのが「ツーシーム・ファストボール」。
こちらは縫い目に沿って握るため、回転数が少なく、少し沈む・シュートする球になります。
同じ速球系でも、フォーシームが「伸びる球」、ツーシームが「動く球」と覚えるとわかりやすいです。


■まとめ

  • 日本の「ストレート」は、実際には「フォーシーム・ファストボール」を指している
  • フォーシームは縫い目を4本通る握りで、伸びのある直球
  • 「ストレート」は感覚的な表現、「フォーシーム」は技術的な球種名
  • MLBでは“straight ball”という言葉は使われず、「four-seam fastball」が基本

ピッチャーの投げる「ストレート」が、どんな握りや回転で作られているかを知ると、野球観戦が一段と面白くなります。
次の試合では、ぜひ投手の“フォーシーム”の伸びにも注目してみてください。

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