オランダで有名なスポーツというと、やっぱり、冬のスケートであったり、自転車競技のイメージですかね。
でも、WBCとかを視聴していると、結構、野球も強いですよね。
ヨーロッパではサッカーが圧倒的な人気を誇る中、オランダは野球でも強豪国として名を馳せています。特にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本やアメリカと互角に戦う実力を持ち、ヨーロッパの野球界を牽引する存在となっています。
しかし、なぜオランダは野球でこれほど強いのでしょうか?その背景には、国内リーグの発展だけでなく、カリブ海地域の影響や優れた育成システムが大きく関わっています。オランダなのに、カリブ海?と思った方も多いのではないでしょうか?
本記事では、オランダ野球の歴史、リーグ、代表チームの活躍、そして強さの秘密に迫ります。
1. オランダの野球の歴史について
オランダに野球が伝わったのは1910年代とされており、アメリカ留学経験者が持ち帰ったのが始まりと言われています。その後、1922年に国内リーグが創設され、本格的に競技として発展しました。
日本で野球が始まったのは、1872年(明治5年)ごろとされているので、一応、日本の野球のほうが歴史は古いと言えそうですね。
特に1950年代以降、オランダ国内で野球の競技人口が増え、リーグの整備も進められました。オランダはヨーロッパにおける野球の中心地のひとつとなり、国際大会でも強豪国としての地位を確立しています。
2. オランダの国内リーグとチーム事情について
オランダの国内リーグ「ホーフトクラッセ(Honkbal Hoofdklasse)」は、ヨーロッパでもトップレベルの野球リーグとされています。主な強豪チームとして以下のようなクラブが挙げられます。
- ネプチューンズ・ロッテルダム(Curaçao Neptunus)
- L&Dアムステルダム・パイレーツ
- HCAW
- キンハイム(Kinheim)
ホーフトクラッセはプロリーグではなく、半プロ・アマチュアリーグの形式をとっていますが、レベルの高い選手が多く集まるリーグとして知られています。
半プロ・アマチュアリーグということはですね。平日は、エンジニアとか、別の職業を持ちながら、週末は野球選手として、試合に出場するってことですからね。
なかなか、面白いリーグですよね。
入場料も無料となっているので、気軽に楽しめそうですよね。
しかしまあ、そんな、平日は別の仕事をしている方が、国際大会で活躍するって、それはそれですごい環境ですよね。
3. オランダ代表の国際大会での活躍
オランダ代表は欧州では圧倒的な強さを誇り、特に欧州選手権では数多くの優勝経験があります。また、2006年以降のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では世界の強豪国とも互角に戦う実力を示しています。
- WBCでの成績
- 2013年:ベスト4
- 2017年:ベスト4
これまでに日本やアメリカといった野球強豪国を破ることもあり、ヨーロッパの野球界を牽引する存在となっています。
4. オランダの野球が強い理由
キュラソーやアルバなどカリブ海地域の影響
あまり知られていないかもしれませんが、オランダ王国には、キュラソーやアルバといったカリブ海地域の自治領があります。これらの地域はアメリカや中南米の野球文化の影響を強く受けており、多くの有望な選手を輩出しています。隣国が、ベネゼエラとか、ドミニカ共和国と聞くと、おお、なるほど、その辺の国の影響ならば野球も強そうだという気がしますよね。
オランダ代表には、キュラソー出身のメジャーリーガーも多く名を連ねています。
オランダ野球の人材育成システム
オランダ国内では、野球アカデミーが整備されており、若手選手の育成にも力を入れています。特にネプチューンズ・ロッテルダムは多くの代表選手を輩出するクラブのひとつです。
オランダからのメジャーリーガーの輩出
オランダからは多くの選手がMLB(メジャーリーグ)に進出しています。代表的な選手には以下のような選手がいます。
- アンドレルトン・シモンズ(元アトランタ・ブレーブスなど)
- ザンダー・ボガーツ(元ボストン・レッドソックス)
- ディディ・グレゴリウス(元ニューヨーク・ヤンキース)
5. オランダ野球の今後の展望と課題
オランダ野球は国際的な競争力を維持しつつありますが、国内における競技人口の増加やリーグのプロ化といった課題も抱えています。
オランダ野球の課題について
- 国内リーグのプロ化が進んでいない
- サッカー人気が圧倒的で、野球の競技人口が伸び悩んでいる
まあ、ヨーロッパは。。。サッカー人気あるよなあとか、スピードスケートのあのオレンジ色の強さを見ると、野球が割って入るのは、なかなか厳しいかなと思ったりしますね。
オランダ野球の今後の展望について
今後は、国際大会での活躍を通じてさらなる野球人気の向上を目指し、若手選手の育成を強化することが求められます。オランダは引き続きヨーロッパにおける野球の発展において重要な役割を担っていくでしょう。
オランダの野球事情は、カリブ海地域の影響を受けながら独自の成長を遂げています。今後も国際大会での活躍を通じて、さらに注目を集める存在となることが期待されます。
まあ、平日は会社員で、休日はプロ野球選手で、たまに国際大会で大活躍します!なんて、マルチな活躍をする、オランダ野球の背景を知っていると、応援にも熱が入りそうですよね!
コメント